マレーシアMM2H定期預金を日本にいながら解約した体験談

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マレーシア政府のMM2Hを取得してから、あっという間に10年が経ち、Citibankに預けた定期預金が2022年6月に満期を迎えました。そこで、Citibankに定期預金の解約を依頼したところ、しばらくしてCitibankから国際電話がかかってきました。

「何か問題でも?」と思いながら電話に出ると、(今思えば当然ですが)MM2Hビザを解約してからでないと定期預金を解約できないことが判明、それから3か月後に、日本にいながら無事に定期預金の解約・入金に至った体験談を共有します。

目次

解約までの流れ

*7月16日
とりあえず、10年前にMM2H申請時にお世話になったエージェント(マレーシア)に相談してみようということで、その当時の担当者にメールをしました。幸いにも当時の担当者が在籍しており、翌日にSkypeで実情を説明することになりました。

*7月17日
Skypeで実情を伝えた後、担当者より解約サポートの内容と手数料についての説明がありました。このエージェントではマレーシア現地の銀行(CIMB、Maybank等)の解約サポートの実績はあるものの、Citibankの実績がないとのことでした。
このため、一旦こちらでCitibankでの解約手続きを確認することになりました。

*8月4日
Citibankのウェブサイトから問い合わせをしていたところ、国際電話があり「日本のマレーシア大使館でキャンセルスタンプを押してもらったMM2Hビザページのコピーとマレーシア移民局が発行したCitibank宛のキャンセルレターを郵送すれば解約できる」ことを確認しました。

*8月15日
8月9日にメールで正式に解約サポートをお願いした後に、8月15日に担当者から電話があり、「エージェントはCitibankに対して仲介に入らず、解約に必要な書類を揃えるだけになる」ことを最終確認。その後、以下の手数料と必要書類について連絡あり、翌日送金しました。

●手数料
マレーシア移民局でのキャンセルレター発行手続き:70,000円
日本のマレーシア大使館での手続き:44,000円
その他(郵送費、事務手数料、海外送金手数料):6,300円
合計:120,300円

●必要書類
パスポートの写真のページ
MM2Hビザのページ
仮承認レター
定期預金の証書
最後にマレーシアを出国した際のスタンプページ

必要書類については、それぞれをPDFにしてメールでエージェントに送りました。

*8月25日
エージェントがマレーシア移民局に必要書類を提出後、無事にマレーシア移民局からCitibank宛のキャンセルレターを受け取り、わたしの住所宛にFedexで発送。

*8月26日
エージェントの東京支社宛に新旧パスポートの原本(家族全員分)とエージェントが用意したマレーシア大使館宛のレターにサインをしたものを簡易書留で郵送。

*8月31日
エージェントからマレーシア移民局が発行したCitibank宛のキャンセルレターが届く。

*9月15日
エージェントの東京支社がマレーシア大使館にパスポートと必要書類を提出。この時点で、マレーシア大使館への訪問は、1日あたり8人までの予約制になっていました。

*9月22日
エージェントの東京支社がマレーシア大使館から無効化手続きが完了したパスポートを受け取り、3連休後の9月26日にわたしの住所に発送。

*9月27日
パスポートを受け取り、MM2Hビザのページにキャンセルスタンプ「AMENDED」のスタンプが押されていることを確認。

*10月3日
Citibank宛に以下の書類一式をEMSで郵送。

マレーシア移民局が発行したCitibank宛のキャンセルレター(原本)
AMENDEDのスタンプが押されているMM2Hビザのページのカラーコピー(家族全員分)
パスポートの写真のページのカラーコピー(家族全員分)
解約依頼レターおよび日本円に変えた金額を振り込む際の日本の銀行口座情報(SWIFTコードを含む)
日本の銀行の残高証明書
定期預金満期後にCitibankが1年定期に預けなおした際に発行した通知書類(念のため)

入金までの最後の関門

通常は、エージェントが現地の銀行とのやりとりの仲介に入って解約手続きのサポートをするのですが、わたしの場合は「電話による本人確認」という最後の関門が控えていました。

*10月12日
Citibankに書類が届いた後、銀行の担当者から本人確認のための電話がかかってきました。質問された項目は以下のとおりです。

パスポート番号
Citibankに登録しているEメールアドレス
Citibankに登録している勤務先名
Citibankに登録しているオフィスの電話番号
口座を開設した支店の住所
口座所持人の名義

この時、10年前に登録した当時の会社名の表記(英語のLtd.やInc.の部分、Tokyo Officeを付けていたかどうか)や電話番号、特に意識していなかった口座開設支店の住所がどうしても思い出せませんでした。

そこで、銀行の担当者が「次の日にまた同じ質問をするので、確認しておいてください」ということで猶予を与えてくれました。

*10月13日
前日にしっかりと情報を確認したので、今度は正確に答えることができ、無事に本人確認が終了しました。

ついに定期預金解約完了、無事に入金

早速、翌10月14日には日本円に変換されたお金が日本の銀行口座に振り込まれました。その日のうちに、海外からの入金に関する情報を銀行のウェブサイト上で入力し、翌営業日の10月17日に無事に入金されました。

わたしのケースはCitibankでの解約の流れですが、マレーシア現地の銀行であればエージェントが仲介に入ってくれてもう少し簡単にできるのかもしれません。

いずれにしても、エージェントのサポートなしではスムーズにいかなかっただろうということははっきりしています。

実は、MM2Hの後始末に関して、もっと大変な出来事がありました。まさに「行きはよいよい帰りはこわい」という表現がぴったりです。

わたしは、MM2H申請時に定期預金以外のお金を当座預金として預けていましたが、7年間資金の動きがなかったため休眠口座(inactive)となり、口座凍結(closed)後にマレーシア当局(中銀)にunclaimed money(未請求資金)としてお金が移管されてしまったのです。

次回は、このお金を独力で無事に返還できた体験談を共有したいと思います。

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