日本の大地震発生リスクを「バヌアツの法則」から検証した結果

2020年1月からの震度4以上の地震の頻度は以下のグラフのようになっています。

(出所)https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/entries/level-4/より筆者グラフ作成

まず、2020年を振り返ってみると、前半に震度4以上の地震が多発したのが特徴です。その後、後半は9月を除いて静かな状態が続いていましたが、2020年12月にはそれまで溜め込んでいたエネルギーを放出する形で7回発生しました。

2021年に入ってからは2月13日に福島県沖で発生した震度6強(M7.3)の地震をはじめとして、4月にかけて再び増加傾向となりました。

特に、2021年3月には、9日に宮城県沖で震度4(M4.8)の地震の後、14日に熊本県で1年4か月ぶりの震度4(M4.4)、15日に和歌山県北部で9年8か月ぶりの震度5弱(M4.6)、16日に茨城県南部で震度4(M4.8)、17日に福島県沖で震度4(M5.3)、20日に宮城県沖で震度5強(M6.9)と震度4以上の地震が計6回発生しました。

翌4月には年初来最多の8回となりましたが、10日から12日にかけて屋久島と奄美大島の間に位置するトカラ列島近海で発生した5回の地震が中心でしたので、本土への影響はありませんでした。

その後、6月は比較的落ち着いた状況でしたが、7月、8月と連続して5回ずつ発生しており、1年前の夏とは異なる状況となっています。

ところで、バヌアツでM6以上の地震が起きるとしばらくの日数をおいて連動するように日本でも大きな地震が起きると言う「バヌアツの法則」という言葉があります。

今回は、この「バヌアツの法則」の観点から日本の地震リスクを探ってみます。

目次

「バヌアツの法則」とは

まず、南太平洋のリゾート地として有名なバヌアツの場所を以下の地図で確認しておきましょう。

バヌアツはオーストラリアの東に位置し、83の島々からなる共和制国家で、イギリス連邦加盟国です。(首都はポートビラで人口約29,000人)


(出所)外務省ホームページ

また、バヌアツは太平洋プレートとオーストラリアプレートの境目に位置しているため、地震が頻発する地域として知られています。


(出所)Wikipedia「プレート」より

バヌアツの法則」とは、上に書いたようにバヌアツの大地震が日本の大地震の発生に影響を及ぼすという法則です。

よく例にあげられるのが、以下の通りで・・

2016年4月3日   バヌアツ M6.8 → 4月14日 熊本地震 M6.5 (11日後)
2016年4月14日 バヌアツ M6.0 → 4月16日 熊本地震 M7.3  (2日後)
2018年8月22日 バヌアツ M6.7 → 9月6日  北海道胆振東部地震 M6.7 (15日後)

これ以外にも過去のデータを分析すると、連動性があるように見えます。

日本の地震発生リスクに注意が必要

2020年初めから2020年6月1日までの日本とバヌアツの地震発生を以下のグラフにまとめてみました。

日本については震度4以上の地震をマグニチュード(震源地における地震そのものの大きさ)で表示し、バヌアツについてはM4.5以上の地震を表示しています。

(気象庁およびUSGSのデータより筆者作成)

バヌアツでは、2020年3月18日にM6.1の地震が発生しましたが、このときは幸いにも日本では大きな地震は発生しませんでした。

2020年5月27日にもバヌアツでM6.1の地震が発生しましたが、この日の前後から日本とバヌアツで地震が頻発しています。

上のグラフには、満月と新月のサイクルも入れていますが、特に5月中旬以降は満月や新月のタイミングと関係なく地震が頻発しているのがわかります。

さらに、2020年10月4日までの地震発生を以下にまとめました。

8月は珍しく日本では震度4以上の地震が発生しませんでしたが、9月(= 天王星、海王星、冥王星の逆行期間が重なった時期)に入ると4回発生しています。特に、9月27日に静岡県で発生した震度4(M5.3)の地震は、震度4以上の地震としては2019年11月17日以来のことでした。

(気象庁およびUSGSのデータより筆者作成)

2021年の日本の地震発生(震度4以上)を満月・新月のサイクルから見ると以下のようになっています。
  1月29日の満月の2日前の27日に北海道胆振地方中東部で震度4(M5.4)
  2月12日の新月の翌13日に福島県沖で震度6強(M7.3)
  3月13日の新月の翌14日に熊本県で震度4(M4.4)
  4月12日の新月の日にトカラ列島近海で震度4(M5.2)
  5月12日の新月から2日後の14日に福島県沖で震度4(M6.0)北海道日高地方中部で震度4(M4.6)
  7月10日の新月の翌11日に石川県能登半島で震度4(M4.0)
  7月24日の満月の2日後の26日に青森県東方沖で震度4(M5.1)、3日後の27日に福島県沖で震度4(M4.6)
  8月22日の満月の日に福島県沖で震度4(M5.2)
の地震が発生しています。

以下の記事で、過去の大地震発生と満月・新月の関連性について触れていますのでご参照ください。

2021年に発生した地震の検証

[1] 2021年2月10日の22時20分頃、南太平洋でM7.7の地震が発生しました。バヌアツなどで津波が観測され、2月12日の新月の翌日の13日(23時8分頃)に福島県沖でM7.3(震度6強)の地震が発生しました。

[2] 2021年3月4日の22時27分頃にニュージーランド沖でM7.3、3月5日の1時53分頃にバヌアツでM6.1、2時41分にニュージーランド近辺でM7.4、4時28分頃にニュージーランド・ケルマデック諸島を震源とするM8.1の地震が立て続けに発生し、15日後の3月20日に宮城県沖でM6.9の地震(震度5強)が発生しました

[3] 2021年3月29日の満月から3日後の4月1日の18時57分頃に、ニュージーランド・ケルマデック諸島でM6.6の地震が発生しました。その後、4月12日の新月の日にトカラ列島近海でM5.2(震度4)の地震が発生しました。

[4] 2021年8月18日の19時10分頃にバヌアツ諸島でM7.1の地震が発生し、4日後の8月22日満月の日に福島県沖でM5.2(震度4)の地震が発生しました。

また、以下の事例にあるように、天王星、海王星、冥王星の逆行や、天王星の星座移動も大地震の発生に関係すると言われています。

スクロールできます
日付地震日付逆行・天王星の星座移動
2011/3/11東日本大震災(M9)3/12天王星が牡羊座に移動
2016/4/14・4/16
2016/4/17
熊本地震(M6.5・M7.3)
南米西部エクアドル(M7.7)
4/18冥王星が逆行開始
2018/5/18ニュージーランド地震(M6.2)5/16天王星が牡牛座に移動
2018/6/18大阪府北部地震(M6.1)6/19海王星が逆行開始
2018/9/6
2018/9/7
2018/9/10
北海道胆振東部地震(M6.7)
フィジー諸島(M8.1)
ニュージーランド付近(M7)
4/22〜10/1
6/18〜11/25
8/7〜2019/1/1
冥王星逆行期間
海王星逆行期間
天王星逆行期間
*スマホの場合:横スクロールでご覧ください。

2021年のそれぞれの逆行期間は以下の通りですが、2018年9月や2020年9月と同じように、3惑星の逆行期間が重なる2021年8月19日〜10月6日は、特に注意が必要です。(※ 8月22日満月、9月7日新月、9月21日満月、10月6日新月)

冥王星:4月27日〜10月6日、海王星:6月25日〜12月1日、天王星:8月19日〜2022年1月18日

さいごに

以上見てきたように、経験則によると太平洋プレートとオーストラリアプレートの境目に位置するバヌアツやニュージーランド近辺で地震が発生した日以降の満月・新月の前後および天王星、海王星、冥王星の逆行期間が重なる時期が要注意日と言えそうです。

また、海外では2021年7月下旬以降、以下のようにM7.0以上の地震が頻発しています。

7月22日 パナマ(M7.0)
7月29日 アラスカ半島(M8.2)
8月12日 フィリピン諸島(M7.2)
8月13日 南大西洋サウスサンドウィッチ諸島(M7.5)
8月14日 アラスカ半島(M7.0)
8月14日 ハイチ(M7.2)
8月18日 バヌアツ諸島(M7.1)
8月23日 南大西洋サウスサンドウィッチ諸島(M7.0)
9月8日  メキシコ(M7.4)

以下に、海外と日本の大地震の発生回数をグラフにまとめました。すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、直近4か月間に海外でM7.0以上の大地震が4回以上発生している場合に、日本でも大きめの地震(震度6強以上)が発生しているように見て取れます。

(出所)https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/foreign-entries/https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/entries/level-6-plus/より筆者グラフ作成

さらに、8月13日には、小笠原諸島の硫黄島の南にある海底火山「福徳岡ノ場」で11年ぶり(前回は2010年2月3日)に噴火が確認されました。地球の内部で何らかの動きが出ていることは明らかです。

(出所)Wikipediaより筆者加工

コロナの感染者および重症者が増えている日本に大地震が来ないことを心から願っていますが、今のうちから万が一のことを想定して一層の注意を払って災害に備えておく必要があります。


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