「風の時代」に起きる社会・政治の大きな変化の予感

過去約200年続いた「地の時代」は、個人よりも組織や権威が重視され、お金や土地といった物質的な富を所有することで安定を求める世界でしたが、2020年12月22日に「風の時代」に移行したことによって、個人がインターネット/SNSといったテクノロジーを駆使し、知性、思考、アイデアを発信しながら世代・性別を超えて横につながるフラットな世界となります。

さらに、個人を取り巻く社会構造や政治環境も改革や権力のシフトを伴いながら富の再分配を通じて格差の是正を目指す方向に大きく変化していくことが予想されます。

以下のように、日本では2021年に選挙日程が集中していますが、特に重要な点は、10月21日が衆議院議員の任期満了日となるため、この時までに衆議院選挙が実施されることです。

そう言えば、任期満了の年の衆議院選挙は、自民党の麻生首相の時に実施された2009年8月30日の第45回衆議院選挙以来ですが、この時は民主党に政権が交代しました。

それでは、天体サイクルの視点から、今までの選挙の流れと今後の変化の可能性を探っていきましょう。

目次

1980 年〜2000年 の「風の時代」の前触れの時期

1980年12月31日から2000年5月28日までの「風の時代」の前触れの20年間には、すでにこれからの「風の時代」を先取りする動きが見られました。

具体的には、以下の2つの選挙を挙げることができます。

日付選挙・首相背景選挙結果木星が滞在する星座
1989/7/23第15回参議院選挙
(宇野首相)
消費税導入・リクルート事件・農政批判自民党大敗、社会党大勝で与野党逆転双子座(風の
エレメント)
1993/7/18第40回衆議院選挙
(宮沢首相)
佐川急便事件、自民党分裂、内閣不信任案可決日本新党の細川代表を首相とする非自民の連立政権発足天秤座(風の
エレメント)

いずれも、政治や体制を司る木星が風のエレメントの星座に滞在していた期間に、選挙が実施されました。

この時期に、「地の時代」における資本主義経済の発展を背景に、1955年から1993年までの38年間にわたって一党優位体制を維持してきた自民党の基盤が揺らぎ始め、権力のシフトを伴う政界再編・流動化の動きが出てきたことが特徴です。

また、1986年に社会党委員長(女性初の政党党首)に就任し、1993年に女性初の衆議院議長を務めた土井たか子氏がこの時期に活躍しましたが、これは「風の時代」=「女性が活躍する時代」になることをすでに示唆していたと言えます。

2000年〜2020年の「地の時代」の最後の20年間

2000年5月28日からの「地の時代」の最後の20年間が始まりましたが、木星が牡牛座(地のエレメント)に滞在中に行われた第42回衆議院選挙では自民党は議席を減らしたものの第一党を維持したことは、まさに「地の時代」型政党の底力と言えます。

その後、木星が水瓶座(風のエレメント)に滞在中の2009年8月30日に実施された第45回衆議院選挙では、民主党が大勝し政権交代が実現したように、次の「風の時代」を予感させる動きもありました。

ただし、まだ「地の時代」であったため、民主党政権は長く続かず、2012年12月16日の第46回衆議院選挙では、木星が双子座(風のエレメント)に滞在中であった恩恵(=政権のシフト)を受けて、自民党が政権を奪還しました。

日付選挙・首相背景選挙結果木星が滞在する星座
2000/6/25第42回衆議院選挙
(森首相)
小渕首相緊急入院、森首相「神の国」発言自・公・保で絶対安定多数を確保牡牛座(地のエレメント)
2009/8/30第45回衆議院選挙
(麻生首相)
リーマンショックによる金融危機のため解散先送り、内閣支持率低迷、事実上の任期満了の解散・総選挙民主党が大勝し、政権交代が実現、非自民の連立政権発足水瓶座(風のエレメント)
2012/12/16第46回衆議院選挙
(野田首相)
東日本大震災後の景気低迷、民主党からの離党議員増加自民党が政権を奪還、自公連立による第二次安倍内閣双子座(風のエレメント)

これからの「風の時代」に予想される大きな変化

以下に示すように、2020年12月に水瓶座入りした木星は、2021年5月に一旦魚座に移動した後、7月に再び水瓶座に移動します。

4月25日に実施される衆議院北海道2区、参議院長野選挙区の両補欠選挙は、木星が水瓶座(風のエレメント)に滞在中に実施されるという点で注目すべき選挙です。

この2つの補欠選挙に関して、自民党の下村政務調査会長は、1月5日夜の番組で「4月の補欠選挙で、いずれも自民党の候補者が敗れた場合、菅政権に大きなダメージになり、政局になる可能性がある」という見方を示しています。

また、衆議院選挙は、オリンピック・パラリンピック(7月23日〜9月5日)終了後の秋頃が有力視されています。そうなると、木星が水瓶座(風のエレメント)に滞在している時期に衆議院選挙が実施されることになります。

これを考えると、まるでこれからの大きな変化が必然的なシナリオとしてすでに運命づけられているかのようです。

こうした中で、菅首相が自らの政策理念として掲げた「自助、共助、公助」は「ベーシックインカム」を連想させる表現であることや、「デジタル庁構想」は「テクノロジーを活用した人に優しいデジタル社会」の実現のための施策であることを考えると、「地の時代」型政党である自民党ですら「風の時代」的な考え方を採り入れようとしていると言えます。

さいごに

以下のグラフが示すように、直近2回に行われた衆議院議員総選挙では、20〜34歳の若年層の投票率は、他の世代と比べて、低い水準にとどまっています。

(出所)総務省選挙部「目で見る投票率」平成31(2019)年3月 https://www.soumu.go.jp/main_content/000696014.pdfより抜粋

一方で、ブランドコンサルティング・ファームのリスキーブランドが、2020年5月に実施した生活意識調査「MINDVOICE®」データを使ったSNSユーザーの動向と価値観についての分析結果によると、情報発信ツールとして活用されているTwitterについてはZ世代(15~25歳)の構成比が高くなっています。また、Twitterのアクティブユーザーについては、「変化を求める」傾向が強いようです。

(出所)リスキーブランド社「生活者調査|SNS ブランドの動向(2020年9月1日)https://www.riskybrand.com/research/mindvoice_20200901/ より
(出所)リスキーブランド社「生活者調査|SNS ブランドの動向(2020年9月1日)https://www.riskybrand.com/research/mindvoice_20200901/ より

これに関して、世界で4億人が利用するアメリカ発のChange.org(チェンジ・ドット・オーグ)は、日本でも若い世代を中心に利用されているオンライン署名サイトです。

このサイトの強みは、オンライン署名やTwitterによって、社会や政治の問題あるいは身近な問題に気づき、短期間で人とつながり、多くの賛同を集め、情報を発信・拡散できるという点です。

「世論」はよく「風」にたとえられますが、この「オンラインデモクラシー」の思想は、従来の「世論調査」に代わって世代・性別を超えて急速に広がりながら「風の時代」型の民主主義の原動力となり、今までの「地の時代」的な社会や政治を変える大きなうねりになっていくでしょう。

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