天体の逆行期間と地震前兆現象が重なった時期が暗示する今後のリスク

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この記事を書いている2020年6月28日現在、震度4以上の地震が6月に7回発生しており、依然として今年は地震の発生頻度が高い状態が続いています。
(参考:日本気象協会

(1月)5回 →(2月)4回 →(3月)2回 →(4月)6回 →(5月)9回 →(6月)7回

6月25日には震度5弱以上の地震としては今年2回目となる地震(震度5弱(M6.1))が千葉県東方沖で発生しました。(前回は、3月13日に石川県能登地方で発生した震度5強(M5.5)の地震)

この6月は、天体サイクルや地震前兆現象の点からも特異な月でしたので、以下にまとめました。

目次

6天体の逆行期間(6月23日〜25日)

4月26日に冥王星が逆行を始めてから、5月には土星(11日)金星(13日)木星(14日)、6月には水星(18日)に続いて23日に海王星が逆行を開始しました。

金星の逆行が終了する6月25日までの6月23日〜25日は6天体の逆行が重なる期間でした。

西洋占星術の世界では惑星の逆行は一般的にネガティブな影響を与えると解釈されていますが、6天体の逆行が重なると影響が増幅されます。実際、上に書いた千葉県東方沖の地震は6月25日に発生しました。

この点で、次に6天体の逆行が重なる2020年9月10日〜13日も要注意期間となるでしょう。(6天体=火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)*実際、9月12日に宮城県沖を震源地とする震度4(マグニチュード6.1)の地震が発生しました。

特に、地震に関係すると言われる天王星、海王星、冥王星の逆行や、天王星の星座移動も話題にのぼることが多いです。

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日付地震日付逆行・天王星の星座移動
2011/3/11東日本大震災(M9)3/12天王星が牡羊座に移動
2016/4/14・4/16
2016/4/17
熊本地震(M6.5・M7.3)
南米西部エクアドル(M7.7)
4/18冥王星が逆行開始
2018/5/18ニュージーランド地震(M6.2)5/16天王星が牡牛座に移動
2018/6/18大阪府北部地震(M6.1)6/19海王星が逆行開始
2018/9/6
2018/9/7
2018/9/10
北海道胆振東部地震(M6.7)
フィジー諸島(M8.1)
ニュージーランド付近(M7)
4/22〜10/1
6/18〜11/25
8/7〜2019/1/1
冥王星逆行期間
海王星逆行期間
天王星逆行期間
*スマホの場合:横スクロールでご覧ください。

以下の記事も合わせてご覧ください。

2020年6月の地震前兆現象

6月に見られたいくつかの地震前兆現象について、日付順に書いていきます。

神奈川県三浦半島の異臭騒ぎ(6月4日)

6月4日の午後8時から神奈川県三浦半島で原因不明の異臭騒ぎがありました。

その後も三浦半島の異臭騒ぎは、7月17日、8月21日、9月19日、10月1日に発生しています。また、10月1日と3日には、横浜市でも異臭騒ぎがありました。(10月4日加筆)

1995年1月17日に発生した阪神大震災の前兆現象の収集に取り組んだ弘原海 清(わだつみ きよし)氏の「地震の予知・予兆」には、異臭に関して以下の記録が記されています。

前日夜7時 ~8時 汚物と漬け物が腐ったようなガスの臭いがした

三浦半島周辺は、北アメリカプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込んでいる「相模トラフ」に位置しているため、今後も警戒を強める必要があります。

(出所:政府 地震調査研究推進本部「相模トラフ」より)

参考までに、土石流の前兆現象とされる異臭については以下の記事があります。
読売新聞2019年8月26日記事

メガマウス の捕獲(6月11日)

6月11日に千葉県館山沖で幻の巨大ザメ「メガマウス 」(体長約6メートル)が定置網に入っているのが見つかりました。

サメの頭部には、小さな穴が点々と開いており、その奥にはゼリー状の物質が詰まった筒状の構造(「ロレンチーニ器官」)が存在します。これにより、100万分の1ボルトという極小の電位差を感知できます。

今回のメガマウス も、もしかしたら地殻変動による電磁波を感じ取って定置網に迷い込んだのかもしれません。

(出所:Wikipedia メガマウス )                

(出所:Wikipedia Ampullae of Lorenzini

メガマウス の出現と地震の関係は今まで多くの方が調べてきましたので、今回は大きめの地震に絞って以下にまとめました。

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メガマウス出現日場所地震発生日地震・規模
1994/11/29福岡県博多湾1994/12/28三陸はるか沖地震 M7.8
1995/1/17阪神大震災 M6.9
2003/8/7静岡県御前崎沖2003/9/26十勝沖地震 M8
2007/7/9茨城県東沖2007/7/16新潟県中越沖地震 M6.8
2011/1/14三重県尾鷲市2011/3/11東日本大震災 M9
2016/4/15三重県尾鷲市2016/4/16熊本地震 M7.3
*スマホの場合:横スクロールでご覧ください。

ニュージーランド付近の地震(6月18日)

ニュージーランドはインド・オーストラリアプレートと太平洋プレートの境界に位置し、内陸の活断層が数多く存在している点で、日本と同じような地震国です。

2011年2月22日にニュージーランドのカンタベリー地方(特に被害を受けた都市はクライストチャーチ)でM6.3の地震が発生しました。

17日後の3月11日に東日本大震災が発生したため、ニュージーランドの地震と日本の地震との連動性を気にする人が増えました。

その後も、2016年2月14日にクライストチャーチでM5.8の地震が起きてから2か月後に熊本地震が起きました。今回のニュージーランド付近の地震も規模としてはM7.4でしたので、日本への影響が気になるところです。

(出所:気象庁 世界の主な地震活動 別紙2より)

同様に日本の地震との連動性を示す「バヌアツの法則」については、以下の記事をご覧ください。

浅間山の火山性地震(6月20日)

気象庁は6月20日頃から浅間山の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動が継続しているなどの理由から、6月25日に噴火警戒レベル2に引き上げることを発表しました。

地下の浅い場所で起きる「火山性地震」は、6月25日は113回、26日は121回を観測しています。 火山活動が高まった状態が続いていて、気象庁では「小規模な噴火の起きる恐れがある」として、火口から半径2キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

その後、夏場には一旦静かになりましたが、9月下旬から再び火山活動が活発になり、10月2日には火山性地震が221回と急増しています。(噴火警戒レベル2を継続、1日200回を超えたのは2015年6月20日の206回以来)

(出所:気象庁ホームページ

気象庁のホームページ「浅間山 有史以降の火山活動」によると、1783年に大規模な噴火が起きてからは、現在まで小規模〜中規模の噴火が起きているのみですが、太陽の黒点数が極小期である2020年は注意が必要です。

以下の図を見ると、日本がいかに火山国であるかがよくわかります。

(出所:気象庁ホームページ「地震・津波と火山の監視 火山の監視」より)

さいごに

いくら科学的に地震予知をめざしても、自然は人間の力や常識を超えた存在であるため、地震や噴火などによって大災害が起きた時に結局「想定外の事態」という言葉で説明されがちです。

最後にものを言うのは、自然に向かい合っている人間ひとりひとりのちょっとした気づきです。

五感を研ぎ澄ましてちょっとした変化(犬、猫、鳥、魚などの異常行動や植物の異常開花・枯死、電気製品の異常など)を地震前兆現象として感じ取って普段から備えておくことが最低限必要です。

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