「風の時代」の価値観〜女性的でフラットな世界に広がるジェンダーフリーの波〜

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2020年は、世界的にコロナで始まってコロナで終わった1年となりました。夏から秋口にかけては、日本は海外に比べてコロナの感染者数や死亡者数が少なく、ワクチン開発のニュースやバブル崩壊後の株高を背景に気が緩んでいたところに、11月になって第三波が押し寄せてきました。

以下のグラフは、「日本国内の新規感染者数の推移」に感染症の大流行(パンデミック)と関連があるといわれる「木星と冥王星の合(コンジャンクション)」の日付を加えたものです。

今回も過去の感染症の大流行(パンデミック)と同じように、天体の影響を避けることができなかったことになります。

国内の新規感染者数の推移

今後、木星と冥王星の合(コンジャンクション)は2033年2月4日、2045年4月12日までしばらくありませんが、いずれも今回と同じように太陽黒点数の減少期と重なっているので注意が必要です。

目次

女性的でフラットな世界が目指す姿

以前のブログにも書きましたが、現在の「地の時代」お金や土地といった物質的な富によって安定を求めようとする男性的で資本主義的な世界ですが、2020年12月22日からの「風の時代」ITネットワークを通じて個人の知性、アイデア、創造性、思想、情報が世界中に伝わる女性的でフラットな世界となり、今までの価値観が大きく転換することになります。

女性的でフラット(平等)な世界」とは、個人の創造力を発揮する「アートの分野」を例に挙げるとアートを生み出す女性アーティストだけでなく、アートを広める役割を担う美術館のトップである女性館長が増えていく世界を意味します。

美術館については、コロナの影響によって足を運ぶことが制限されていますが、一方でITネットワーク(ウェブサイトやFacebook、YouTube、Instagram、Twitterなど)を活用するオンライン美術館が世界的なトレンドになりつつあります。

こうした中で、以下のグラフで見るように、日本の美術館の館長(専任)に占める女性の比率は22.2%と、学芸員に占める女性の比率59.2%と比較して低いのが実態ですが、これからの「風の時代」には女性館長も海外並みに増加していく方向になると予想しています。

(出所)文部科学省「社会教育調査」より筆者グラフ作成

アメリカ、カナダ、メキシコの200人を超える美術館館長によって構成されている美術館長協会(Association of Art Museum Directors)がまとめた「美術館の館長職において進行中の男女格差(The Ongoing Gender Gap in Art Museum Directorship)」というレポートに以下のデータが載っています。

これによると、例えば大学美術館では女性館長の比率は60%に達しているなど、全体的に日本よりも高い比率になっています。

(出所)Association of Art Museum Directors(美術館長協会)「The Ongoing Gender Gap in Art Museum Directorships」より抜粋

ジェンダーフリーの考え方が主流に

ジェンダーフリー」とは、性別による役割分担にとらわれず、男女がフラット(平等)な立場で自らの能力(知性、アイデア、創造性、思想)を生かして自由に行動・生活できることを意味しますので、まさに「風の時代」の価値観と一致します。

内閣府男女共同参画局によると、上場企業の役員に占める女性の比率は2017年で3.7%と徐々に増加していますが、世界的にみると著しく低いのが現実です。

(出所)内閣府男女共同参画局ホームページより抜粋
(出所)経済産業省「女性活躍に向けた経済産業省の取組」より抜粋

世界経済フォーラム(World Economic Forum)が2021年3月31日に「The Global Gender Gap Report 2021」を公表し、その中で、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)を発表しましたが、日本の総合スコアは0.656となり156か国中120位と前回(153か国中121位)からほぼ横ばいとなりました。

特に、「経済」及び「政治」における順位が低くなっており、「経済」の順位は156か国中117位(前回は115位)、「政治」の順位は156か国中147位(前回は144位)と異例の低さとなっています。

(出所)内閣府男女共同参画局
https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/202105_05.htmlより抜粋

今回のコロナショック によって、ライフスタイルや働き方について「風の時代」の到来を先取りするような変化が身の回りですでに起きています。

実際に「風の時代」に移行した後は、世界的に大きく後れを取っている日本でもジェンダーフリーの考え方が半ば強制的に主流になるだろうと予想しています。

例えば、2020年5月29日に閣議決定された「少子化社会対策大綱」では、政府は男性の育休取得率を7.48%(2019年度)から2025年までに30%に引き上げることを目標に掲げており、男性の育休を企業に義務づける方向性が明示されています。

※以下、「少子化社会対策大綱」(10~11ページ)より抜粋

(男性の家事・育児参画の促進)

男性が、妊娠・出産の不安と喜びを妻と分かち合うパートナーとしての意識を高めていけるよう、両親学級等の充実等により、父親になる男性を妊娠期から側面支援する。

労働者に対する育児休業制度等の個別の周知・広報や、育児のために休みやすい環境の整備、配偶者の出産直後の時期の休業を促進する枠組みの検討など、男性の育児休業取得や育児参画を促進するための取組を総合的に推進する。

長時間労働の是正や経営者・管理職の意識改革を促すことなどにより、男性の家事・育児参画を促進する。

さいごに

それぞれの惑星特有の天体サイクルによって形成される配列が、世界情勢にさまざまな影響を与えてきたことについては、今までのブログで書きましたが、水瓶座での木星と土星の合(2020年12月22日)を境にして到来する「風の時代」も例外ではありません。

それでは、なぜ人類は天体サイクルの影響を受けるのでしょうか?

人間の血液の成分1日の呼吸数については、以下のブログに書きましたが、「脳と宇宙の構造の類似性」や「生命の設計図であるDNAの材料「アミノ酸」が宇宙空間で生成された可能性」についての記事を読むと、「天体サイクルの影響を探ること」は単なる西洋占星術の領域ではなく純粋な学問の研究対象なのではないかとつくづく感じます。

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