外資系企業への転職に失敗しないために入社後も英語力を磨いていこう

日本語ネイティブにとって、外資系企業に入ったあとの英語力って気になりますよね。

実際のところ、実務面でどこまで「英語」が必要とされるのかについてイメージすることで、転職活動中の「英語」への意気込みも変わってくるのではないでしょうか。

そこで今回は、私の12年間の外資系企業での実務経験に基づいて、それぞれの場面で必要とされる「英語」についてまとめてみました。

目次

外国人とのメールのやりとり

外資系企業に限ったことではありませんが、外国人とのメールのやりとりでは「英語」は必須です。

英語によるメールは、日本語のメールと同様に読み手の側に立って要点を手短に書くことがポイントです。

ここで、私が気をつけた点は3つあります。

1. 使う単語を厳選し、言い回しに気をつけること

メールの内容にふさわしい単語を調べる際に、私はアルクの英辞郎 on the WEBにかなりお世話になりました。

余談ですが、某米系投資銀行のフロアーを訪れた際に、ある日本人のパソコン上にアルクの英辞郎が出ていたのを見て、ひそかに安心した記憶があります。

そして、さらに重要なことは言い回し(表現)です。

参考までに、私の経験を例としてあげると、「私が話したように」という場合、今まで “As I told you”と表現していました。

ところがある時、社内の外国人から「この表現は、親が子に、先生が生徒に対して言うニュアンスがあるので、”As I mentioned“にした方がいいよ」とアドバイスを受けました。

ビジネスで英語を使うと言うことは、そこで使われる単語だけでなく表現の背後にあるニュアンスまで気を配る必要があるということになります。

また、「今後は」という場合、受験の時に覚えたfrom now onを使いがちですが、とくにアメリカ人はgoing fowardという表現を使います。この方がポジティブなニュアンスがありますね。

簡単な表現でもビジネスやミーティングの場でよく使われるのは、”we are on the same page“です。これは、文字通り「同じページにある」=「考えを共有している、共通認識を持っている」という意味です。

日本語ネイティブにとっては、失敗を経験したり実践の場で外国人の表現を耳にしたりしながら身につけていくしかないですね。

2. メッセージが伝わりやすい構成にすること

顧客とのミーティングの要旨をまとめて外国人と情報共有する場合、以下のような構成・流れにするとメッセージが伝わりやすくなります。

STEP
ミーティングの参加者名 (顧客側、セールス側)
STEP
アジェンダ(ミーティングのトピック)
STEP
ミーティングの要旨

1. 2. 3…という形で箇条書きにする

STEP
フォローアップすべき点(Next Step)

*実は、外国人からのメールの構成がこのようになっていてわかりやすかったので、「まね」をしたのが始まりです。

また、何かを外国人にお願いしたい場合は、背景 → 依頼事項 → 結論という順序で書くと、スムーズに話が進むことが多いです。

ここで、「なぜ、依頼事項の前に背景を書く必要があるのか」と思われるかもしれません。

背景の部分には、例えば、海外から見てわかりにくい日本独自の法制度や規制について簡潔に書く必要があるのですが、何も書かないと外国人は自分たちの論理で判断してしまいがちです。

そうなると、どんな返事が返ってくるかは明らかですよね。

上の例のように、日本独自の法制度や規制を書く必要がある場合は、わたしは専門用語を翻訳する時間を節約するために官公庁のサイトから英語版を抜粋・要約していました。

そして、結論の部分には、こちらからのお願いを相手が受け入れた場合のビジネス上のメリットを書くとすんなりとOKをもらうことができました。

3. 重要度や緊急性を優先して即座に対応すること

メールの相手が上司の場合は、特別な配慮が必要です。

例えば、アジア地域を統括する上司が日本を含めて各地域のセールスに一斉にメールを送ることがあります。

この場合は、重要度や緊急性が高いことが多いので、どこかに移動中だったり、ミーティング中だったとしても、できるだけ早く返信することを心がけました。

また、例えば、PowerPointやエクセルで資料を作成してほしいという上司からの依頼メールの最後に “by EOD”(= by the end of the day、本日までに)という形で書かれていても、なるべく早く返信するようにしていました。

朝起きてメールをチェックすると、ロンドンやニューヨークからのメールの中にはやっかいなリクエストが書かれている場合もありますが、時間的に優先すべきものとそうでないものを色分けして対応する必要があります。

そうしないと、その日の午前中は、メール対応だけで終わってしまうことになります。

以下の記事も参考にしてみてください。

海外オフィスとの電話会議

外資系企業では海外オフィスのスタッフとの電話会議(コンフェレンス・コール)が頻繁に行われます。

特に、あるプロジェクトを海外オフィスの関連部署と連携しながらグローバルに進める必要がある場合は、毎週と言っていいほど定期的に行われます。

また、セールスであれば、顧客動向について情報を共有するために海外オフィス(アジアであれば香港やシンガポール)にいる上司と各地域のセールス間で定期的(毎週あるいは隔週)に電話会議が行われます。

ニューヨークやロンドンのスタッフが参加するグローバルな電話会議もたまにあり、この場合は時差があるので、たいてい日本時間の夜になってしまい、いつも憂鬱な気分になりました。

夜の11時以降からだと、電話会議が終わるのが真夜中になり、頭がそのまま活性化してしまって、あまり眠れなくなることもよくありました。

電話会議やZoom会議を効果的に進めるコツについては、以下の記事を参照してください。

外国人とのミーティング

日本企業でも同じですが、日本語を話せない外国人が1人でもいる場合は、日本人が大多数であっても英語でミーティングをすることになります。

この場合、あまり英語ができない日本人が混じることもありますが、外資系企業であれば最低限恥ずかしくないレベルの英語を普段から身につけておく必要があるでしょう。

私は、外資系1社目では自分が言いたいことを文章の形で事前にまとめてミーティングに参加していました。

その後、2社目ではそこまでする必要がなくなり、ポイントだけ日本語でまとめておいてミーティングではそれを見ながら自分の英語で発言できるところまで上達しました。

また、外資系企業の特徴として、毎週定期的に上司との1-on-1ミーティングという個別ミーティングがあります。

上司が外国人であれば、当然英語で自分がこの1週間やってきたことや課題、この先のアクションプラン(行動計画)を説明することになります。ここでは、長々と説明するのではなく、要点をまとめて伝えるスピーキング力が求められます。

同時に、上司からアドバイスや翌週までにやっておくべき課題も指示されますので、ポイントを聞き逃さないようリスニング力も鍛えておく必要があります。

まとめ

外資系企業で必要とされる実務レベルの「英語」をイメージしていただけたでしょうか。

外資系企業で働くということは、上に書いたそれぞれの場面だけでなく、英語でプレゼン資料を作成したり、海外の資料を日本語に翻訳したりと、つねに英語を使う環境に身を置くことになるので、自然と(あるいは、半ば強制的に)英語力を磨くことができます。

さらに、仕事が終わってから職場の外国人と飲みに行けば、また違った形で英語力を高められるだけでなく、お互いの人間関係も良好になりより働きやすくなるというメリットもあります。

結局、外資系企業の転職に失敗しないためには、転職活動中にがんばった「英語」を踏み台にして、入社後も実務面での(失敗も含めた)経験を積み重ねていきながら自分の英語力をさらに上げていくことがポイントとなります。

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