転職後に後悔しないために今のうちに知っておくべき思わぬ落とし穴

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転職活動のきっかけは・・

「給料upをめざしたい」
「自分の可能性を信じて挑戦したい」
「今のブラックな職場環境から早く抜け出したい」
「職場の人間関係をリセットしたい」

など、ひとそれぞれですよね。

そして、転職活動中は「1日でも早く転職先を決めること」が最大の目標になります。特に、転職先が決まる前に退職した場合は、失業中ということで募集案件に何としてもパスしたくて、つい前のめりになりがちです。

こんな時、きっかけはどうであれ、転職活動中には思わぬ落とし穴がひそんでいるものです。

今回は、みなさんが落とし穴にはまらないよう、私の実体験(いずれも転職しないでよかった例)をシェアしていきます。ぜひ参考にしていただければと思います。

目次

転職をめざした企業が倒産

よく転職の失敗談として、「希望に満ちて転職したら、その後会社が倒産してしまいました」というのがありますが、私も危なく同じ落とし穴にはまるところでした。

その頃、私は人生の選択肢を広げるために、外資系企業だけでなく急成長中のベンチャー企業も転職先の候補として考えていました。

ベンチャー企業に特化した転職エージェントから紹介された先は、急成長中の上場企業で、社長も雑誌に取り上げられるほど注目されていました。

その会社がシンガポールに金融関連の子会社を設立するために人材を探していて、私の経歴を見た転職エージェントが声をかけてきたのです。

私も自分の経験を広げるにはとても魅力的な案件だと思って意思表示をしたところ、すぐに書類選考をパスして、役員、社長との面接へとトントン拍子に進んでいきました。

そして「社長面接まで一気にいけるということは本気でわたしをとりたいのだろう」と意気込んで面接に臨みました。その社長は大変頭がキレる感じの人だったという印象が今でも残っています。

でも、面接の結果は・・・残念ながらダメでした。

その時は、当然落ち込みましたが、外資系企業に在職中でしたので、すぐに精神的に回復しました。そして、数か月後、その会社が倒産したことを知って「面接に落ちていてよかった」・・。

転職活動中は、転職エージェントがわざわざ自分に声をかけてきた案件に強く心が傾いてしまいがち。そして、例えば雑誌にも取り上げられるほどの社長の印象、人柄のイメージに支配されがちです。

でも、ベンチャー起業であれば当然倒産するリスクもあります。また、職場環境、社員の待遇、実際の勤務時間などは、転職エージェントを通じてしっかりと情報収集しておく必要があります。

今思えば、面接の時に「この頭がキレる社長と昼夜問わず携帯でコミュニケーションをとらなければならないとしたら、果たして自分ではやっていけるのだろうか」と一瞬でも感じた印象を大事にしなければいけなかったという気持ちです。

転職をめざした企業の社長の表情

こちらもベンチャー企業に特化した転職エージェントから紹介された募集案件でした。この会社は当時、六本木に会社を構えていました。

すんなり書類選考をパスして、さっそく役員クラスに続いて社長との面接がありました。そこで、私はこの瞬間、自分の目を疑いました。というのも、事前にサイトで社長の挨拶のページも見ていたのですが、あまりにも顔つき、人相が写真と違っていたのです。

本来なら、人を採用する機会だから良い印象を与えようと(たとえ嫌なことを抱えていても)穏やかな表情をするはずなのに、なぜか眉間にしわを寄せていて、まるで「こんな忙しい時に、面接に来て・・」と言わんばかりでした。

今でも社長の顔つきは覚えていますが、面接の内容はまったく覚えていません。

結果はダメでしたが、かえってよかったと思いました。

その後、その会社は行政処分を受け、気がついた時には六本木から別の場所に移転していました。

面接は、応募者が面接官によって力量を試されるのと同じように、応募者も面接官の表情、口調、身なりといった数少ない材料から何かを感じ取る貴重な機会です。

会社の所在地も転職の動機としては大事ですが、業績次第で将来も同じ場所にある保証はありません。特にベンチャー企業の業績・命運は社長が握っています。

くれぐれも一時的な憧れだけで気持ちが傾いてしまうことは避けてください。

転職をめざした企業の人間関係

この時は、外資系エグゼクティブ・サーチ会社のヘッドハンターから紹介された案件で、金融機関向けにシステムを提供する外資系企業が、コンサルティング業務を担当する部署のヘッドを募集していました。

書類選考をパスした後、早速その部署の上席者、人事担当ヘッドとの面接がありました。面接そのものは特に上席者がわたしを気に入ってくれて自分なりに満足のいく形で終わったので、期待を持って結果を待っていましたが・・・残念ながらダメでした。

この時は、上の2つに比べたら、残念な気持ちになりました。

でも、面接の時に上席者が発した「営業の部署のヘッドが少しクセがある人なので、営業とコンサルティングの間に立って調整役の役割もお願いしたい」という言葉を聞いた時、「内向的な自分にとってクセがある人との調整はちょっと重荷だな」と一瞬思ったのです。

この一瞬の不安を抱いたまま実際に入社していたら、もしかして人間関係にストレスを感じて後悔したかもしれません。

やはり、面接では相手とのやりとりから一瞬でも気になったことを想像力を働かせて自己分析の材料とすることが大事です。

まとめ

転職のプロであるキャリアコンサルタントやヘッドハンターから人材募集案件を紹介されると気分が舞い上がってしまい、転職することだけが目的になってしまうリスクがあります。

そうすると、思わぬ落とし穴にはまってしまいます。

そうならないために、以下のポイントをまとめておきます。

●万が一の場合として、ベンチャー企業については成長性とともに倒産するリスク、外資系企業については、日本から徹底するリスクも理解しておくこと
●面接は、自己アピールの場であると同時に、相手を観察するための場であるという認識を持つこと
●「早く決めたい」と前のめりにならずに、面接で一瞬でも感じた印象や不安を大切にして慎重に転職活動を進めていくこと


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