デュアルライフ(二拠点生活)7年の体験から見えてきたメリット、デメリット

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東京で暮らしていた2011年3月 – 東京でも東日本大震災の余震が続く中、原発事故による放射能漏れの危険も加わって、今のコロナ危機と似たような重い空気が漂っていました。

こんな状況をきっかけにデュアルライフを真剣に考え始めたわたしは、いざとなったら働き口が見つかる可能性が高い関西地方に住むことに決めました。もともと育った場所で家族親戚も多く、馴染みがあるのも大きな理由です。

週末を利用しながら何回か一戸建て物件を見に行ったり、マンションの説明会に行ったりして、2012年末にマンション購入に踏み切りました。

その後、7年間にわたって東京と関西のデュアルライフを送ってきた私の経験に基づいてメリット、デメリットを以下に書いていきます。

目次

デュアルライフの心得

正直言って、ここから先は以下のことができない人が読んでも無意味ですので、読み飛ばしてください。

デュアルライフをするにはそれぞれの場所を行き来するための交通費がかかります。私の場合は、新幹線を利用していましたので、月に2回だけでも5万円近くかかりました。

また、それぞれのマンションに住んでいれば、管理費が倍近くかかります。

お金の面ではやはり出費がかさみますので、わたしは7年間旅行を控えました。このような生活を送りながらも退職後に向けて貯金ができる余裕がなければ、デュアルライフを本当に楽しむことはできません。

デュアルライフのメリット

週末だけとはいえ、場所を移動すると何となく旅行気分になります。仕事をしている場所を遠く離れるだけで気分転換になり英気を養うことができます。

私は金曜日の夜遅くや土曜日の朝に東京を離れ日曜日の夕方に戻ってくるパターンでしたが、毎回「明日からまた頑張ろう」という気持ちになりました。

コロナの影響によって外出の自粛が続く中でストレスがたまった人が多いと思いますが、人間はいつも同じ場所にいて毎日のように同じ景色を見ていたら退屈になってしまいます。やはり場所を移動することによる気分転換、リフレッシュは大事です。

また、その土地ならではの食べ物を楽しむことができます。なかなか旅行に行けないとしたら、次に考えることは食べる楽しみですね。私も関西でしか味わえない食べ物が毎回楽しみでした。

そして、何と言っても大きなメリットは、地震などの災害が起きた時に逃げ場所があるということです。この安心感は普段の生活をしていくうえでのとても大きな心の支えになります。

地方に実家があるから大丈夫という人もいるかもしれませんが、親と同居できるのもせいぜい2~3か月が限度でしょう。

自分の拠点として家を構える(所有または賃貸どちらでもOK)ことがポイントです。

デュアルライフのデメリット

上にも書きましたが、移動のための交通費がかかりますので、ある程度お金に余裕がない人には向かない生活スタイルと言えます。

さらに、週末だけの住まいでも光熱費や管理費、毎年の固定資産税(所有の場合)がかかります。また、服や靴、その他生活に必要な物は最低限そろえておく必要がありますので、ここでも出費がかさみます。

普段の仕事が忙しくて週末も時間がない場合は、デュアルライフを送ることはできません。一方で、家は住まないと朽ちるのが早いと言われますので、最低でも2か月に1回はメンテナンスのために移動する必要があります。

同じようなことですが、マンションの理事会の役員が順番に回ってきますので、その年は東京での仕事が忙しくても定期的に移動する必要があります。

私の場合、東京は賃貸、関西では自分の家という形でしたので、住民票は関西に移しました。

このため、東京が選挙で盛り上がっていても投票権がないので横目で見ているだけ、一方で関西では移動する日程が合わずに投票できないという状態が続き、政治に参加できないもどかしさを感じていました。

さいごに

メリット

災害時の逃げ場所の確保という安心感

場所を変えることによる気分転換、リフレッシュ

デメリット

交通費、管理費などの追加の出費

定期的な移動のための時間の確保

服や靴など生活必需品をそれぞれの家に用意

の必要性を総合的に考えることがポイントです。

今回のコロナの影響で、テレワーク(在宅勤務)という新たな働き方を経験する中で、感染&地震リスクのある地域に住み続けなくても仕事ができるということが証明されたと思います。

ある程度お金と時間に余裕がある人は、デュアルライフという新たなライフスタイルを検討してみてはいかがでしょうか? 個人的にはかなりオススメです。

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